「市場を向いた経営」?[会員限定] |
(2009年11月13日)
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「企業価値の最大化こそが企業の究極のゴールだ」、「(株式)市場を向いた経営が重要」という論調が、1990年代の終わり頃から日本でも目につくようになりました。
その象徴的な存在だったのが、当時のソフトバンクです。すでに歴史的な話の感もしますが、ソフトバンクは「時価総額極大化経営」を標榜し、1999年1月にソフトバンク本体を純粋持ち株会社としました。普通の持ち株会社は、ぶら下がっている事業会社から配当金などの形でキャッシュフローを吸い上げて利益を出すことを目的とします。しかし、この時期のソフトバンクはそういうことをせず、傘下の事業会社に営業利益の全額を自身に再投資させ、その代わりに各社に時価総額の極大をミッションとして与えました。それぞれの会社が株式公開を果たし、株価が上がれば、ソフトバンクの保有する株式時価総額は拡大します。社債償還などに必要な資金も、保有株式の一部を売却して賄えます。これが「時価総額極大化経営」の中身でした。
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