戦略的人材マネジメントとは何か[会員限定] |
(2010年09月09日)
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私は人事に専門的に関わるようになって20年以上たつが、いまだに日本に戦略的人材マネジメントが根付いているとはいえないと感じている。
マッキンゼーでの経験で、戦略の目的とは優位性差別性の構築であると学び、他社の後追いでない、横並びでない、その会社らしい独自性のある経営計画を構築することの重要性を感じた。マッキンゼーを辞めて人事の分野のコンサルである当時のワイアットに移った理由の一つは、結局日本の大手企業は、どんな経営戦略を考えたところで、人事の慣習やその結果できあがった風土が変わらない限り、絵に描いたもちになることが多いと感じていたからだ。時間はかかるが、この分野を根本的に変革しない限り、変化の激しい次の時代に多くの日本企業は生き残れないと感じたからだ。
しかし実際人事の世界に入ってみると、いかに人事が保守的であるか思い知らされた。これは単に変革を嫌うという意味ではない。そういう意味では、例えば社員の高齢化に伴う人件費の硬直化やポスト不足による大卒社員のモチベーション低下など、押し寄せてくる問題への対処のためには、人事制度改革の必要性を感じている企業は多かった。
しかし問題は、まずその根本にある人事の思想まで変革しようとしなかった、またさらに言えば人事が主体的に人材マネジメントで優位性差別性を構築しようという発想が希薄だったという2点にあったと思う。
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